千葉袖ヶ浦火力発電所計画地周辺を見学

7月23日の日曜日、千葉県の袖ケ浦火力発電所の建設計画がある周辺で見学会を実施しました。

東京湾の会のメンバーである袖ヶ浦市民が望む政策研究会の地元の皆さんの案内で、蘇我や市原、横須賀からもメンバーが集まりました。また、今回企画の中心になったFoE Japan公害・地球環境問題懇談会(公害・地球懇)、350.org Japanグリーンピース・ジャパン、そして気候ネットワークが参加しました。

展望台から

見学会では、まず袖ケ浦の発電所地域一帯が見渡せる展望台にのぼりました。稼働中の火力発電所、天然ガスの貯蓄倉庫や、ガス・石炭を運んでくる大型のタンカーなどが見える一方で、潮干狩り場も見渡すことができました。その後は、実際に石炭火力発電所が出来た場合に、温排水がながれてくる場所に訪れ、建設予定地の周辺をまわりました。

温排水がながれてくる予定の場所にて

袖ケ浦の計画

袖ケ浦では、現在2基の石炭火力発電所が計画されています。九州電力、出光興産、東京ガスの3社の共同出資による計画です。国の環境影響評価法に基づいたアセスメントが行われており、今年9月頃に、市民が意見できる最終段階である「準備書」というものが出される予定です。

このまま計画が進めば、稼動開始は2025年になる予定です。この2基だけで、日本全体で排出するCO2の約1%を占めることになります。

建設が予定されている地域

写真右側の2つの煙突の少し手前に建設が予定されています。この一角だけで、日本のCO2の1%を排出する、そしてそれが2025年から・・・・年までの・・年間稼働し続けるのです。

付近にはこどもたちが集まる場所も

建設が予定されている地域の半径5km以内には、保育園や幼稚園、小中学校や高校が、20以上あります。また、公園や病院、図書館なども含めるとその数はぐっと増えます。発電所としては、ばい塵などの汚染物質を出す煙突を高くすることで問題を回避しているように見受けられますが、単にそれらの物質をより広い地域にばら撒いているだけになるのです。

今回の見学会では、世代を超えて問題の危急性を共有できました。アセスメントの準備書が出されるまでに、市民グループ、NGO/NPO、そしてなによりも地元の方たちがまず「この計画を知る」ことが重要です。より多くの人々の声を届けるために、試行錯誤しながら邁進していこうと思います。

 

 

 

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