【横須賀】JERA、横須賀火力発電計画の硫黄酸化物は年間1234トン排出と評価書を訂正

2018年12月18日から縦覧を行っていた「(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機建設計画 環境影響評価書」について、2019年1月18日に株式会社JERAは表記の誤りを認め、「訂正とお詫び」を発表しました。また、これにともない、縦覧期間を当初予定していた1月25日までだったところを、2月18日まで延長するとしています。

この件については、12月28日、石炭火力を東京湾の会および横須賀火力発電所建設を考える会が、この間違いを指摘するとともに、間違いがある評価書を経済産業省がまともに検証もせずに確定通知を出していたことに問題があるとして、経済産業大臣に対して抗議と確定通知の撤回を求める要求を提出していました。当事者であるJERAが誤りを認めたことは一定の前進であると考えていますが、経済産業省側からは何のリアクションもありません。今回の問題は、事業者側の記載ミスという問題よりも、事業者側が提出資料をそのまま鵜呑みにし、環境アセスメントの審査機能を果たせていない経済産業省に問題があると考えています。

もとを正せば、石炭火力を推進する経済産業省が、環境保全の観点から事業計画を厳しくチェックし、適正に審査できるのかというそもそもの問題に行き着きます。今回の件は、現在の形骸化した環境アセスメントの実情や、ずさんな審査体制であることがたまたま表に出た氷山の一角なのではないでしょうか。

<JERAが発表したお詫びと訂正>