【千葉】JFEスチールによる粉じん被害のアンケート結果2019
約1年前の2018年12月27日、㈱千葉パワーが石炭火力発電所の建設計画中止を公表しました。これにより、巨大石炭火力発電所から将来排出される粉じん等の大気汚染は回避することができましたが、JFEスチール㈱からの粉じん被害は甚大であり、蘇我石炭火力発電所計画を考える会は、引き続き同問題に取り組んでいくと宣言していました。
そして本年9月に、2018年に実施した粉じん被害等に関するアンケート記名回答者を対象に粉じん被害の現状等を尋ねるアンケートを実施しましたので、その結果をご報告いたします。
Q1:粉じん被害は現在もありますか?(どれか1つに〇)
「とてもある」という回答が最も多く、「ある」と合わせると8割の方が、現在も粉じん被害にあっていることが示されました。
Q2:昨年と比較していかがですか?(どれか1つに〇)
「変わらない」という回答が一番多いものの、1割近くの方が悪化していると回答されました。
Q3:ぜん息等呼吸器系疾患について
ぜん息等の呼吸器系疾患について尋ねたところ、「今はないが将来的に不安がある」という回答が6割近くにのぼり、前回アンケートと同様に、現在、疾患している方に加え、多くの方が健康への懸念を抱いていることが明らかになりました。
Q4:粉じん防止対策に求めること(複数回答可)
粉じん対策として、最も多い回答は「原料やスラグを(野積みにせず)建屋の中に置く」で、前回アンケートでも原料やスラグの野積みをやめてほしいという意見が9割にのぼっており、住民が強く要望していることが示されました。
アンケート結果ダウンロード 千葉粉じんアンケート結果2019
今回のアンケート結果を事業者に伝え、粉じん対策強化を要請するとともに、千葉市等の自治体にも働きかけていきます。
また考える会では、東京湾に浮上した4箇所の石炭火力発電所計画で唯一残った横須賀火力発電所の建設計画にも「石炭火力を考える東京湾の会」構成メンバーとして、積極的に取り組んでいきます。
参考URL
【千葉】 火力発電所建設計画中止にあたって:「蘇我の会」の小西代表からのご挨拶(2019/1/12)