【千葉市】JFEスチール(株)による粉じん被害に関する要望書
【千葉市】JFEスチール(株)による粉じん被害に関する要望書についての回答書
千葉市長 熊谷俊人様
JFEスチール(株)による粉じん被害に関する要望書
2019年9月25日
蘇我石炭火力発電所計画を考える会
いつも市民の健康と環境を守るためご尽力いただきありがとうございます。
さて、8月19日に開催された「千葉市環境審議会環境保全推進計画部会 令和元年度第1回大気環境保全専門委員会」を傍聴させていただきました。会議で示された資料のとおり、現在も粉じん被害は大変深刻です。当会にも、粉じん被害に苦しむ多くの市民の皆様から解決を望む多数のご意見をいただいているところです。一日も早い解決に向け、いっそうのご尽力を望み、以下要望いたします。
1. 測定結果の開示について
測定結果の公表が、審議会開催以降となっており、市民への情報提供が適切とはいえません。委員には一週間前に送付していると伺っております。委員だけ先に開示する妥当な理由はなく、測定結果が確定し次第、市民にも速やかに開示することを強く求めます。
2.環境審議会について
① 配布資料は、論点を整理し、わかりやすい構成にして、市民にも理解しやすい内容につとめていただくことを望みます。
② 委員の発言の声が小さく、傍聴者によく聞き取れません。これでは公開とは言えません。マイクを使用したり、委員長から委員に対しはっきり発言するよう促していただくなど、審議会の適正な運営を求めます。
3.環境目標値の見直しについて
降下ばいじんの環境目標値は、昭和40年代に設定後一度も見直されていません。一方、大気汚染の元凶の一つである自動車の排ガスは規制が強化され、汚染が深刻だった昭和40年代以降大気環境は大きく改善されました。そのような中で、降下ばいじんの環境目標値だけが見直しのないまま放置されているのです。「目標値を達成していない調査地点があることが見直さない理由」と伺いましたが、それは詭弁でしかなく、行政の怠慢と言われても仕方ありません。早急な見直しを強く求めます。
4.粉じんの原因の確定
当会が示した粉じん成分比率比較表から、炭素の多い地区と鉄の多い地区とが、はっきりわかれていることがおわかりいただけると思います。つまりコークス炉(炭素)の影響を受ける地区と野積みされた鉄鉱石等(鉄)の影響を受ける地区があるということです。長い期間と費用(税金)をかけて調査してきた結果を真摯に受け止め、「複合汚染」などと原因を曖昧にすることなく、JFEスチール株式会社にその原因があることを市として明言し、汚染と正面から向き合って対応することを求めます。
5.正確で的確な現状把握と、市民の声に耳を傾け市民と協同で取り組んでください
降下ばいじんの現状把握が現在の調査地点だけで充分行えているかの検証をすると共に、被害地域の市民の声に耳を傾け、状況の正確な把握に努め、市民と協同で解決に取り組むこと。
以上