JFEスチール（株）代表取締役　北野　嘉久様

東日本製鉄所からの粉じん被害について　面談のお願い

謹啓

虫の音にも深まる秋を感じる頃となりました。
ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
貴社の日頃の地元への社会貢献活動に対し、感謝申し上げるものです。

私たちは、蘇我地区に計画されていた石炭火力発電所計画の中止を求めて活動してまいりました。昨年末、御社および中国電力のご英断で計画が中止されましたことにまずは感謝を申し上げます。

さて、この活動を通じて、東日本製鉄所千葉地区工場からの粉じんによって多くの住民が健康や生活面で深刻な被害を被っていることが改めて明らかとなりました。私たち自身もその被害者です。

千葉地区工場では昨年度、老朽化したコークス炉の廃止や改築がなされ，粉じん問題も改善されるかとの期待もありましたが、残念ながら工場からの降下ばいじんは以前と変わらず、未だ深刻な状況です。

今も多くの住民が苦しんでおります。是非こうした状況をご理解いただき、改善に向けた根本的な対策を講じていただくよう千葉地区をご指導いただくと共に、会社全体でこの問題に真摯に取り組んでいただくことを強く願っております。

まずは周辺住民の被害現状を知っていただくために、直接お話しさせていただく機会を持ちたいと、御社との面談を希望いたします。

ご多忙とは存じますが、10月中にお時間をとっていただけたらと存じます。また、誠に勝手ながら10月初旬までにご回答いただけますようお願い申し上げます。

貴殿の賢明なるご判断と貴社の将来のご発展を心よりお祈り申し上げます。

謹白

2019年9月25日
蘇我石炭火力発電所計画を考える会