【袖ケ浦】東京ガスと意見交換会を行い、社長宛レターを渡しました!

9月6日、東京ガス株式会社との意見交換会を持ちました。東京ガスは、袖ケ浦の石炭火力発電所新規建設計画を進める千葉袖ケ浦エナジーの出資企業のうちの一社ですが、地元の反対運動などを受け、石炭火力発電所の建設には慎重な検討を行うとの立場を示してきました。東京湾の会などでは、東京ガス社長宛に手紙を送るアクションを実施し、石炭火力発電所の建設計画中止を求めてきました。

今回、東京ガスの方に直接意見交換の場を設けていただき、あらためて東京ガスの方針を確認させていただくことができました。東京ガスの方からは、社長がこれまでに発言しているとおり「住民の意見もふまえて、石炭火力発電所建設については慎重に検討する」ということが表明されました。また、できるだけ年内にその発表ができるようにとのことで、住民の方たちの意見は東京ガスへの激励と受け止めているということでした。これまでに東京ガスに届いた中止を求めるはがきは1400以上にのぼるそうです。

私たち東京湾の会としては、社長宛のレターを託し、あらためて東京ガスの「石炭中止」に向けた発表に期待していることを伝えました。

この時の詳細は袖ケ浦市民が望む政策研究会ブログに詳しく報告されていますので、こちらもご覧ください。
NO1.https://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2018-09-06
NO2. https://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2018-09-07
NO3. https://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08
NO4. https://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2018-09-09
NO5. https://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2018-09-10

*以下の東京ガス社長あてのレターはこちら(PDF)

2018年9月6日

東京ガス株式会社
代表取締役社長 内田 高史 様

袖ケ浦の石炭火力発電所建設計画中止の方針検討に対して

拝啓 初秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃の環境問題への取り組みに敬意を表します。

今年の夏は、全国で命の危険をはらむ猛暑となり、ゲリラ豪雨やそれに伴う洪水被害が発生するなど、いたるところで異常気象が発生し、甚大な被害を被ったところも多数ありました。こうした異常気象の原因が地球温暖化に起因することも、気象庁などから発表され、気候変動対策の本格化に向けて動くべきであることを思い知らされる夏となりました。

そのような折、去る8月10日、日本経済新聞において「東京ガスと九州電力は千葉県袖ケ浦市で新設を計画している火力発電所の燃料について、これまでの石炭から液化天然ガス(LNG)に転換する検討に入った」との記事を拝読しました。また、8月23日号の週刊「エネルギーと環境 No.2492」では、内田社長のインタビュー記事において、袖ケ浦の計画については「地元住民の反対もある」ことを理由の一つとして示された上で、年内に方針を出すとコメントされていることを拝読しました。

私たち「石炭火力を考える東京湾の会」としては、袖ケ浦の石炭火力発電所の建設計画に対して「石炭」を燃料とすることを止める方向性で検討に入っていることに対して、歓迎の意を表したいと思います。そもそも、石炭火力発電所を新規で建設稼働すること自体、パリ協定の枠組みからは逸脱するものであり、脱炭素社会の構築からは逆行することにほかなりません。現在、様々な企業や自治体、一般市民を含めて再生可能エネルギー100%の電気を求める時代になってきています。エネルギー産業のリーディングカンパニーである御社が、再エネシフトに向けて舵を切ることに期待する次第です。そして、今後は、早期に共同事業者である九州電力及び出光興産の両社とともに、袖ケ浦の石炭火力発電所建設計画の「中止」の決断していただくことに心から期待しております。

敬具

 

                  石炭火力を考える東京湾の会
                   参加団体:袖ケ浦市民が望む政策研究会
石炭火力を考える市原の会
蘇我石炭火力発電所計画を考える会
横須賀石炭火力発電所建設について考える会
国際環境NGO FoE Japan
国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
NPO法人 気候ネットワーク