千葉県知事に東京湾岸の石炭火力発電建設計画への申入れ(2017年5月22日)
2017年5月22日
本日5月22日には千葉県知事に対して申入れを行いました。千葉県側からは環境政策課、大気保全課、循環型社会推進課、経済政策課の4課から出席してくださいました。
市民側からは、「東京湾の会」の発足の経緯や、県知事への申入れの内容を説明し、さらに各地域からの問題提起しました。さらに、議論の中で温室効果ガス削減の将来見通しや削減目標との関係で石炭火力発電所が及ぼす影響を評価してほしい、複合汚染についての影響をしっかり評価してもらいたいという要望をあげました。
申入れの様子
<住民の主な懸念>
●大気汚染
・現状でもPM2.5や光化学オキシダントなど環境基準を満たしていない状況であり、さらに降下ばいじんや粉じんによる被害もいまだ解決していない。
●防災上の安全の問題
・建設計画のある地域は地震による液状化や津波の影響も懸念されている。蘇我では、広域防災拠点に隣接。
●住宅密集地に隣接
・建設予定地は、多くの市民が居住している住宅密集地(保育所・幼稚園・学校・大型ショッピングセンター等がある)に隣接している。
●石炭灰の行き先
・大量の石炭灰の処理先が定まっていない。
●複合汚染
・複数の石炭火力発電所が全て稼働した場合の環境影響評価がされていない。
●生態系への影響
・千葉では盤州干潟が袖ケ浦火力発電所建設予定地から3km程度の距離。
●海水温上昇の影響
・東京湾ではこの数年で水温が上昇しており、海苔養殖などへの影響がある。さらに火力発電所ができればさらに水温が上がる。
●気候変動問題
・パリ協定に反し、大量のCO2を長期に排出する。
■提出した申入書等
東京湾の石炭火力新設計画に関する申し入れ
千葉県知事への申し入れ時の「石炭火力を考える市原の会」の意見
要請書(小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会)
大気質と温排水のアセスメントについて
公害防止装置の概要について質問状の送付(千葉袖ケ浦エネジー)
千葉袖ケ浦エネジー提出アセスの工場排水についての不安
脱硫装置排水などからの水銀が食物連鎖で濃縮の危険
また、千葉県へ申入れをした後、千葉県庁の記者クラブで記者会見を行いました。
千葉県庁記者クラブでの記者会見の様子
■プレスリリース