【横須賀】5/20に横須賀石炭火力問題を考えるセミナー開催
5月20日、横須賀駅近くにて横須賀石炭火力問題を考えるセミナー「東京湾岸で横須賀に唯一残った石炭火力について法的側面から考える ~神戸や世界の裁判から何が学べるか~」を開催しました。もともと用意されていた60名の席はあっという間に満席に
出席者は横須賀市内のみならず市外や千葉県からなどからもあり、メディア関係者も来られ、世間の関心の高さが伺えました。
横須賀火力発電所建設を考える会代表である鈴木陸郎氏は、横須賀石炭火力発電所計画の環境影響や、環境アセスメントでは「リプレースガイドライン」が適用され、長期停止になっていてほとんど大気汚染物質が排出されていない時代が長期に渡って続いおり、新設すればCO2も大気汚染物質も「純増」になるためリプレースとして位置づけるのは不当だと訴えました。それにもかかわらず評価書の変更を要しない旨の「確定通知」は撤回すべきである上、縦覧期間を過ぎてしまうと、配慮書、方法書、準備書、評価書などの文書が非公開となるのは大問題であると抗議の意を示していました。
杉田峻介弁護士は神戸製鋼が計画していた石炭火力発電所の建設差止訴訟弁護団の一人です。神戸の事例を基に、石炭火力発電所の⺠事差⽌、行政訴訟がどのようなプロセスで行われたのか、どういった形で問題提起し訴訟が請求出来るかなどの説明が行われました。
気候ネットワーク代表の浅岡美恵弁護士は世界における気候変動の訴訟から何が学べるか、そしてそれを横須賀石炭火力発電所計画を中止させるためには何が重要かを述べました。
久保田明人弁護士は、横須賀石炭火力発電所が環境アセスメントのリプレースガイドラインを適用した問題点など環境アセスメントの手続き上の問題をあげ、今後の行政訴訟を提起しました。中にはお子様を持つ母親から声があがり、今の世代のみならず、未来を生きる世代の為の訴訟、未来訴訟になる重要性も訴えかけられました。
これからの横須賀石炭火力発電所の計画中止に向けて、大きな一歩が踏み出された日ではないでしょうか。
参加して下さった皆様、ありがとうございました。