【袖ケ浦】(仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 環境影響評価手続きへの意見を提出しました
(株)JERAが公表した「(仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 環境影響評価手続き」に対して、袖ケ浦市民が望む政策研究会は、以下の論点で意見書を提出しました。天然ガスは化石燃料であり、大量のCO2を排出するほかにも様々な観点から非常に問題の多い計画です。
(仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 環境影響評価手続きについての意見
●気候危機の現状と本計画への疑問
気候変動による水害や干ばつが世界各地で人命・
●東京ガスのLNG火力計画との比較
- 東京ガスは隣接する出光興産バルクターミナルで、
2029年から同じガスコンバインドサイクル(GCC) 火力を運用予定。 - アセスを見直し、空冷方式を採用し温排水を出さない方法を採用
- 煙突高さ100mを採用
→ 気候変動対策として非常に問題は多いものの、一定の環境配慮姿勢が見られる。
- 一方、本計画では海水冷却を採用し、
煙突高さは80mでも問題ないと強調。 近隣住民や海洋生物環境への配慮が欠けている。
●東電・JERAの企業姿勢への疑問
- 原発事故後処理や再稼働問題、
汚染水放流などで企業姿勢に不信感がある。 - 子会社JERAは「CO2排出削減に努める」と記載する一方で、
横須賀に石炭火力を建設・運転開始。言行不一致ではないか。 - 2032年運用開始は、
2030年のNDC目標や2050年カーボンニュートラルと整合 しているのか疑問。石炭火力の停止計画も示されていない。
●再エネ強化の必要性
- 五井火力・
姉崎火力はすでにGCCに更新済みで電力は足りている。 - 真に必要なのは系統安定用蓄電池と再エネ電力の強化。
- 大企業であるにもかかわらず、再エネ投資が乏しい姿勢は残念。
●本計画の具体的な問題
- CO2排出を軽視し、煙突高さ80mを容認する姿勢。
- 海水冷却による海洋生物環境への悪影響。
- メタン産出地での環境汚染・輸送時のCO2排出への記載欠如。
- NOx対策のアンモニアが光化学スモッグ要因となる懸念。
- LNGタンクの短期保存制約による電源不安定性。
- 輸入燃料依存による国富流出。
- 地球規模の災害を直視せず、既存体制に固執する経営姿勢。
●経済的視点
- 日本のエネルギー赤字はG7最大。
2023年の貿易収支赤字は26兆円。 - 化石燃料依存による外貨流出は大きな問題。
- 原発再稼働が赤字削減に寄与するかのように報じられるが、
事故経験から学ばない姿勢は悲しい。
●世界の流れと今後の方向性
- 太陽光パネル技術や省エネ住宅の進展により、再エネ強化は必須。
- 石炭火力の廃止日程を明確にし、再エネ主電源化に挑戦すべき。
- 非電力産業も電力分野に進出しており、
既存体制に固執すれば競争に敗れる可能性が高い。
再エネに背を向け、国富を浪費する火力計画は未来の市民から「
以上
