【袖ケ浦】JERA袖ケ浦火力発電所、環境アセス配慮書開始

株式会社JERAは環境影響評価法に基づく「(仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 計画段階環境配慮書」を関係行政機関に送付し、 2025年11月5日から縦覧を開始ししました。

本計画は、2025年6月18日には公表されており、既設の袖ケ浦火力発電所1~4号機を段階的に廃止・撤去し、発電端熱効率約64%の高効率コンバインドサイクル方式による新1~3号機を新設するというものです。燃料にはLNG(液化天然ガス)を使用し、「ばい煙や温排水などによる環境負荷は、既設機の運転時と比べて低減される見込み」としています。ただし、総出力は約261万kWに達し、依然として大規模な発電所であることには変わらず、大量のCO2の排出が見込まれます。運転開始は2032年度以降の予定で、2035年の電源脱炭素化を目指す国際合意からは完全に逸脱しています。

なお、袖ケ浦では東京ガスによるLNG火力発電所(出力約195万kW)の建設計画も進行中で、こちらは2030年3月の運転開始が見込まれています。地域としてCO₂排出拠点化が進む中、住民にとっては新たな懸念材料が加わりました。

 

●(仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 計画段階環境配慮書

<資料1> 袖ケ浦火力発電所のリプレース計画概要
<資料2> (仮称)袖ケ浦火力発電所新1~3号機建設計画 計画段階環境配慮書の縦覧について