【横須賀】新型コロナ拡大懸念に伴う工事停止を要請しました!

新型コロナ感染拡大の中、建設工事が進められている横須賀火力発電所の様子

4月20日、横須賀火力発電所では新型コロナ感染拡大ににおいても工事を進められていることを受け、石炭火力を考える東京湾の会と横須賀火力発電所建設を考える会は連名で、事業者4社(JERAパワー横須賀合同会社 、株式会社JERA、中部電力株式会社、東京電力株式会社)に対し、建設停止を求める要請書を提出しました。
要請書では、
・緊急事態宣言後も建設が続き、工事トラック往来等に住民不安が高まっていること
・横須賀市の高齢化率は高いなど、感染リスクが高いこと
等に言及し、住民や工事関係者の健康のために一旦工事を停止することを要求しています。

2020年4月20日

JERAパワー横須賀合同会社 石渡一成様
株式会社JERA 代表取締役社長 小野田 聡様
中部電力株式会社 代表取締役社長 林 欣吾様
東京電力株式会社 代表執行役社長 小早川 智明様

新型コロナ拡大懸念に伴う
横須賀火力発電所の工事停止の要請について

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、治療薬のない新型コロナウイルスの感染が世界的に広がり、日本でもようやく緊急事態宣言が発令され、全都道府県に拡大されました。新型コロナウイルスの感染者増加で、神奈川県においても医療現場では、防護具の不足や医師や看護師の疲弊により医療崩壊も懸念される状況です。最悪の事態を回避するためには、感染者数を減らすほかなく、不要不急の外出制限が不可欠です。

こうした状況下、御社(JERAパワー横須賀合同会社)のWEBサイトでも3月末現在で工事が進行している様子が伝えられ、横須賀火力発電所の建設現場では着々と工事が進められていることが伺えます。地元の久里浜でも安倍総理が緊急事態宣言をだした以降も工事は関係なく進み、工事のトラックの往来が確認されて、住民から不安の声があがっています。

横須賀市の高齢化率は30%超で全国平均より高く、現在高齢者介護施設で感染者が出ているとの報告もあります。神奈川県や横須賀市のコロナ感染者数増大の懸念や、病床数不足の懸念、横須賀市の負担増大など、発電所建設工事の続行は感染リスクを非常に高めるものだと考えます。

横須賀火力発電所が操業予定の2023年時点で電力不足に陥る状況でもなく、そもそも国内では石炭火力発電所の必要性が様々な観点から議論されている中で、この工事をコロナの状況下で急いで進める必要性のない事業です。

コロナの感染拡大防止、そして工事に携わる方たちの健康や近隣住民の不安をこれ以上増幅しないことを第一優先とし、本発電所の建設工事をいったん停止することを求めます。

敬具

 

石炭火力を考える東京湾の会一同
横須賀火力発電所建設を考える会一同

 

【PDF】 新型コロナ拡大懸念に伴う 横須賀火力発電所の工事停止の要請について