【蘇我】千葉市の大気環境と蘇我石炭火力発電所建設環境アセス~地域からの見解~

蘇我石炭火力発電所建設を考える会では、2017年11月下旬から、2018年1月下旬にかけ、千葉市中央区臨海部を中心とした千葉市全般に対し、現在の粉じん被害状況について20,000世帯を対象にアンケートを実施しました。2月28日の時点で335世帯の皆様から、回答やご意見を頂きました。下記にアンケート結果をご報告いたします。また、環境アセスメントのあり方について、中央区臨海部に住む考える会メンバーの意見を掲載しています。

アンケート集計結果

 

お答えいただいた335世帯のうち、さらに189世帯から意見を頂戴しました。その一部を抜粋したものを以下に掲載いたします。

 

アンケートご意見

  • 近隣には病院も多数あります。私も小児喘息で苦しんでいました。子供のこもった咳がきになります。計画は絶対反対です。
  • 事業者の健康被害を考えていない態度に腹立たしさを覚えました。
  • スポーツ公園・フードセンターが隣接するJFE敷地内に石炭火力・・・は、住民を無視した蛮勇だ!!化石燃料による発電は必要ない。
  • これから先ずっと子供や孫たちが安心してくらせる地域であることを望みます。
  • テラスの表面が黒く汚れ高圧洗浄機で洗ってもデッキブラシで洗っても汚れが落ちなくなっている。物干竿は毎日ふいても雑巾が炭のように黒くなる。部屋の中もザラつく。
  • 最も環境負荷が高いと世界中からひんしゅくを買っている石炭火力発電を計画している会社のモラルを問いたい。
  • 洗濯物が汚れると思い、いつも外に干していない。ベランダを拭くと真っ黒になるので。
  • 千葉に引越してから喘息になりました。娘が2歳の時で今は7歳ですが、毎日薬をのんでいます。こんなのおかしいと思います。
  • すごい粉じんで家の中がざらざらで、お風呂上りに足が黒くなり大変困っています。
  • 県外から引越して来たが、あまりにも粉じんがひどく驚いた。掃除機やダスターや空気清浄機が粉じんですぐに黒くなる。臭いもひどい。工場は危機意識をもつべきである。
  • 千葉みなと地区に引越してきて7年が過ぎましたが、マンションのベランダや室内が黒いすすで汚れ、環境への不安があります。他の住民も同じように感じています。
  • 容易に引越しができるなら千葉市から出たい。行政がなにもしないなら住民税を支払いたくない。なんとかして欲しい。

環境アセスについて(中央区臨海部住民より)

 以上がアンケート集計とご意見の抜粋ですが、生活者の切実な現状を知り心が痛めております。今でも、私たちの日常暮らしの中で耐えがたい汚れとなり、特に喘息や気管支炎などの気管支系疾患等の苦しみを、多くの住民(特にお子様)に被害をもたらしております。その多くの原因は、JFEスチール㈱によるものではと考えられます。

 今般、そのJFEスチール敷地内に中国電力と共同出資で設立された千葉パワー㈱「石炭火力発電所建設計画」に対する環境アセスが進められております。私たち千葉市住民、特に中央区臨海部の住民は、今でも黒い粉じん被害があり、健康被害や悪臭で苦しんでいるにもかかわらず、年間260万トンの膨大な石炭を原料とする石炭火力発電所の建設は、到底受け入れられるものではありません。

 しかも断じて許せないのが、環境アセスの中で「石炭粉じん」が環境影響評価項目から見事に外されていたことです。理由は260万トンの石炭の荷受け作業はすべて別会社のJFEスチール㈱が行い、密封式の揚炭機で密封式のベルトコンベアで、千葉パワー㈱の密閉式の貯炭庫に収めるので一切の石炭粉じんは発生しない。しかも別会社の作業なので千葉パワー㈱の環境アセス対象から外した、との常識的には考えられない詭弁を堂々と主張しております。勿論、JFEからも一切、石炭荷受けに関する説明もありません。千葉市臨海部は毎年初春から風速10メートル以上の南風が頻繁に吹き付けます。どんなに密閉式といっても完ぺきに石炭粉じんの飛散防止は100%不可能だと断じても間違いではないと確信します。

 さらに、環境アセス方法書で義務付けられた説明会以前に、最も建設予定地に隣接する周辺住民や自治会に対し、個別に説明会を行い、その場では質疑応答も自由に発言させ住民の不満を事前に解消しております。その後、法的説明会として隣接地住民以外を対象に開催し、質疑応答も自由ではなく、書面提出をさせ一方的な回答のみ行い、その回答に対する質疑応答にも一切応じておりません。書面提出に対し会場から多くの方から厳しく苦情が出されましたが、事業者側は「意見書は書面で提出して頂くことが、方法書プロセスでは法的に規定されており、皆様の意見は方法書の意見として正式に反映させて頂きます。」と受入れる気配もなく、極めて傲慢な議事進行がなされました。参加者として、「それでは建設隣接地に住民に行った事前説明会での苦情や意見は書面提出されておらず、方法書意見とはならないではないか!フェアなやり方ではない!」と攻めよったが、我関せずで、無視されました。ひどい環境アセスの在り方でした。

千葉市環境審査会や千葉県環境審議会も、「現在住民が苦しんでいる粉じん問題の原因になっている石炭粉じんについては、完全に外された方法書」の審査を行っているのが現状です。同時に、「方法書手続きにも、意見徴収の不公正な手法という大きな問題がある。」にも関わらず平然と審査を進めております。このようないい加減な環境アセスが当然のようにまかり通る現在の政治や行政の在り方、断じて見過ごさない国民の皆様の良識に期待したいと切に願っております。

余談ですが、今回の千葉パワー㈱や親会社である中国電力㈱及びJFEスチール㈱は、森友問題、加計問題、行政の改ざん行為や隠ぺい問題では、明らかな状況証拠があるにもかかわらず、平然と嘘をつき、隠ぺいし、自分たちの利益だけを通そうとする政治家や官僚の体質と同じだと憤りを感じています。

私は、毎日、「きれいな空、きれいな空気」にあこがれて、質素な生活を過ごしております

考える会では引き続きアンケート調査を実施していく予定です。